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WELLA meets  HAIR CATALOG.JP
コラボレーションイベント「Design Inspiring Party」

 

 

 

What's「Design Inspiring Party」?
WELLAとHAIR CATALOG.JPのコラボレーションイベント「Design Inspiring Party」。

「Design Inspiring Party」はHAIR CATALOG.JPに所属する著名スタイリストによる、トークあり、ステージあり、食事&交流会ありの新感覚パーティイベントです。

  

回を重ねるたびに反響が大きくなっている、新感覚のイベント「Design Inspiring Party」も今季のラストを迎えました。

 第3回の開催場所になったのは、九州・鹿児島。明治維新150年を迎えた2018年。新たなモノが生まれる「Design Inspiring」にふさわしい土地での開催です。会場は、鹿児島市街地を眼下に見渡す、標高107mの高台・城山に建ち、鹿児島のシンボル桜島と錦江湾を望めるSHIROYAMA HOTEL kagoshimaです。

 

 九州南部の海沿いに位置する場所での開催ながら、告知からすぐに定員いっぱいの予約が入った今回。全国津々浦々から駆けつけ、早めに会場入りした参加者たちと少しでも楽しい時間を共有するために、開場時間を繰り上げてオープンしました。

 参加者たちが会場に入ると、登壇するスタイリストたちとの挨拶がそこここで始まり、一気ににぎやかな雰囲気に。料理に舌鼓を打ちながら、片手にドリンクを持ち、和やかな交流が行われました。

 

 「Design Inspiring Party in 鹿児島」に登壇するのは、根本貴司さん(Double)、鳥羽直泰さん(VeLO)、神谷翼さん(SCREEN)。日本のヘアデザインのクオリティをぐんぐん上げている当代きっての美容師3人です。

 

 参加者たちのワクワクで会場が満たされ始めた頃合いを見計らってスタイリングセッションがSTARTしました。

まずは3人のスタイリストたちが担当モデルのヘアを簡単に解説します。

 

鳥羽 「今日はスタイリングバトルということなので、わざとスタイリングしにくい髪型にカットしてきました(笑)。サイドはショートっぽく、フロントはマッシュラインです。スタイリングは、ほぼしていません(笑)。前髪をちょっと崩して、マッシュの中にやわらかさを出しました。『EIMI』のセルフデザインワックスの1を使ってはいますが、スタイリング剤でつくり上げるというよりは、味つけとしてスタイリング剤を使う感覚です」

 

神谷 「クラシックなスタイルに、マッシュが混ざっているようなカットにしてきました。カラーリングは、イルミナカラーのオーキッドを使用しています。イルミナカラーは美容師さんの間でオーシャンの人気が高いんですけれど、僕の場合、サロンワークではオーキッドを使うことが多いんですよ。バイオレットブルーの中でも珍しい発色で好きな色です。スタイリングは、放射状に髪をとかして自然なワンカールになるような感じにしました」

根本 「みなさんに見ていただいているような、こんな感じのスタイルにしてきました(笑)。カラーは、イルミナのサファリです。スタイリングは、この会場から見える桜島、その噴火をイメージして、煙が立ち込めるような感じにしました。使ったのは、『EIMI』のセルフデザインワックスの1です。このスタイリング剤は、使いやすいですね。ドライからでもウエットからでもいけちゃうのがイイ」

 

 さあここからがスタイリングバトルの醍醐味。モデルさんをチェンジしてのバトル開始です。スタイリングが始まると、ひたすら、スタイリストの手元を見つめる参加者たち。椅子に座っているのがもどかしく、立ち上がって、写真を撮る人もたくさんいます。
あっという間に、制限時間がきて第2戦終了。

 

根本 「それぞれ可愛いよね。違う新しい顔を探さないと! 東京に帰った後の美容師人生が難しくなっちゃうな(笑)。可愛いのをつくらないと(笑)」
鳥羽 「もとが可愛くないなら、つくりやすいけれど、可愛いところから可愛いところへというのが難しいよね」
神谷 「お二人ともさすがのクオリティ……もう変えなくていいんじゃないでしょうか(笑)」

  

モデルをチェンジして2回目のスタイリングバトル、開始!

神谷 「今回は、『EIMI』のセルフデザインワックスの2を使いました。剤のかたさのレベルを1つ上げたんです。今、自分の中でハマっている質感があって、一回くしゃくしゃにしたあと、トントンとボリュームを小さくしていって生まれる質感です。マスキュリンな感じに仕上げました」

 

鳥羽 「ベースのカットもいいし、モデルさんの髪質がやわらかい分だけ動かしやすかったですね。僕も『EIMI』のセルフデザインワックスの2を使いました。量はたくさん使わずに、前髪を流して、可愛さを出しました。スタイリングして実感しましたけれど、神谷さんのカット、上手! 可愛いところから可愛くするのは難しいけれど、うまいカットはいじりやすいから、スタイリングが楽しかったです。カットがうまいとアレンジの幅が広いってことがよくわかりますよね」

神谷 「わぁ! うれしいです。ありがとうございます」

根本 「僕は、彼女のパンクっぽい要素と可愛らしさを、鳥羽さんの直線的なカットを生かしてスタイリングしました。使ったのはハードスプレー。これもテーマは噴火です(笑)」

 

3回戦、モデルチェンジしてバトル開始。会場の空気がどんどん張り詰めてきました。

 

鳥羽 「他の人が切った髪をスタイリングするのって、自分がアシスタントをしていたころを思い出して楽しいよね。師匠から『ちげえよ』って言われたりするけれど、その『ちげえよ』が楽しいんだよね。最初は、モデルさんを見て、強めのスタイリング剤を使おうかなと思ったんだけど、神谷さんがやっていた前髪の動き、ランダムな動きがいいなと思って、クセを生かしながらスタイリングすることにしました。垂れた毛もけだるい感じでいいなと。使ったスタイリング剤は、『EIMI』のスカルプトフォースジェル 。このジェルは、リズムをつくるのにいい。スタイリングもスタイリング剤も、とにかくいろいろやって、使って、どれが最適かわかる。美容師さんだったら、この『EIMI』シリーズ、一度は、全部お店に仕入れて、使ってみたほうがいいですよ。使い方がわかるから。やり続けると見えてくることがあるから。スタイリング剤の違いがわかってきたりするから。美容師さんって、実験好きでしょ? 使い込んで、混ぜてみたり」

根本 「僕は、今回、メキシコの画家のマグダレーナ・カルメン・フリーダ・カーロ・イ・カルデロンをテーマに、桜島の鎮火をイメージしてスタイリングしました。ふわっとしたのをおさえました」

 

鳥羽 「フリーダ・カーロってクラシカルな上品さがあるのに今っぽくておしゃれ。根本さんっぽい!」

根本 「僕は、えり足を大胆にしまったの。ボブにした。で、『あ!崩れちゃった』という感じにしました。最終的に、EIMI、全部使いましたから(笑)」

神谷 「僕も鳥羽さんと同じく、スカルプトフォースジェルを使いました。選択肢がいっぱいあって、行ったり戻ったり、難しかったです。最初は、中間部分をアイロンで折っていってセットしようかと思ったけれど、いろいろ思い巡らせて、最終的にパンキッシュなロカビリーな感じにしました。鳥羽さんのカットをまっすぐおろしたい気持ちもあったけれど、ジオメトリックな前髪と結びつくように考えてみました」

鳥羽 「俺の切ったスタイルなんだけど、神谷さんっぽくなっているよね」

スタイリングバトルが終わると、自然と感想が口をついて出てきます。

根本 「スタイリングって、ワクワクするよね。手を動かしながら、当初の予定から変えていって予測不可能(笑)」

鳥羽 「戦い終わって、疲れきって、話せないんじゃない?(笑)」

根本 「ふだん、弱音をはかないけれど、大変だったよ」

鳥羽 「緊迫したね」

神谷 「スタイリングって、カットが上手な人のスタイルをやると、すごく楽しいですね。どうやっても、可愛い」

鳥羽 「触るとそれをつくった人の、カットもパーマもわかる。これが扱いやすいってことなんだな、って実感するよね。うまい人のカットって」

 

これまでの「Design Inspiring Party」のなかで、もっとも緊迫したスタイリングバトルが終了したあとは、「写真とヘアスタイル」をテーマにライブトークです。

自分のつくった髪を
正しく伝えたいから写真を撮る

根本 「今日は、いろいろ持っているカメラの中でも二眼レフを持ってきたの。カメラって、ハサミと一緒。道具といえば道具。でも道具って、こだわるでしょ? 小さいころ、おもちゃを買ってもらうと、うれしかったでしょ? あの感覚。初めてカメラを買ったのは、美容業界に入ってから。23歳のとき。すごいお金出して、マミヤのRZ67を買ったんだよね。撮り始めたら、何もできない(笑)。想像しているのと、自分のやっていることが違いすぎて、実は、当時、すぐにやめたの。でも、作品撮りで、モノクロでプロのカメラマンさんに撮ってもらったときに、すごく感動して。ロック雑誌の編集をやっていた人だったんだけれど、事務所に遊びに行ったら、モノクロの写真が並んでいて、すごくかっこよくて。そのとき、僕の作品を手焼きでプリントしてくれて。めっちゃうれしくなっちゃって。その日のうちに、またカメラとフィルムを買ったんだよね。そこが今のカメラ熱のきっかけ。今はね、自分も暗室を部屋につくって、現像もやってるの」

鳥羽 「俺は最初、父親にカメラをもらったんだよね。父親は、建築やっていて、工事の現場を撮影するのに使っていて。それを譲ってもらったの。機種はオリンパスOM-1。それがきっかけで、シンプルなフィルムのカメラを使うようになって。中学で写真クラブに入って。でも美容の専門学校を出て美容師を始めたら、忙しくてやらなくなったんだよね。再びカメラを握り始めたのは、ロンドンで働いていたとき。給料はたいてカメラを買って、街に持って、自然と作品も撮影するようになって。今日はね、ライカを持ってきた」

根本 「レンズだけですごい値段だよね? 本体と合わせて全部で、車、買えるよね」

鳥羽 「モノだけが大事なわけではないけれど、モノを使って何かをつくったりしているうちに、それをつくりだすために欠かせないモノも好きになってきて……。美容と一緒。ヘアスタイルをつくるのが好きだけれど、ハサミも大切にする、あの感覚。学生時代は、カメラ好きの人を見ると、『なんで、そんな高いカメラ買うんだろう、大馬鹿野郎じゃん』みたいに思っていたの(笑)。でも、探求していくと、お金も必要になってきて、仕事に対するモチベーションのひとつにもなるんだよね。お給料が上がって、頑張って、カメラを買う。その繰り返し、みたいな」

神谷 「僕は、自分で写真も撮るけれど、お二人とは少し違う感覚です。初めてカメラを買ったのが26歳のとき。当時いたサロンでは、撮影を上の人たちしかしていなかったんですよ。でも、僕もやりたくて。『自分も作品撮りをしよう! 自分の色を発したい!』その思いが止められなくて、始めたんですね。最初はお金もなかったから、中古で3万のニコンのデジタルカメラを買って。だから、フィルムカメラを知らないんですよ、僕は。本を読んで露出を見たり、パソコンを買ってモニターでデータを見て。そんな勉強も全部、ゼロから独学ですやって。でも、自分でやってみて格闘して、獲得してきたから、今がある。今は、キャノンのEOS 5Dを愛用しています」

  

髪型のつくり方も写真の撮り方も
ひとりひとりが違うもの

根本 「鳥羽さんも言っていたけど、カメラもハサミもレザーも道具。なんでもいいと言えばなんでもいい。でも、その逆も真理だなと思っていて。自分のつくったヘアスタイルを、こういう写真で見せたいと思うと、カメラにもこだわるし、作品を撮ってみると、こういうカットをやってみたいなという思いも生まれてくるし」

鳥羽 「写真とヘアデザインって、共通しているところがいっぱいあるよね。とにかく僕は、どっちもやりたくて仕方ない(笑)」

根本 「自分ではない人に撮影してもらうと、化学変化が起きて相乗効果があったりするから、それはそれでまたいいんだよね」

鳥羽 「こういう作品をつくりたいなっていう憧れが最初にあって。それを憧れで終わらせるのか、自分でつくり上げてしまおう!という衝動にかられるのか。たぶん、どっちかだよね。今日、会場に来てくださっているみなさんも、やりたいなーと思うのならば、できないと思わないで、やっちゃえばいいと思う。今のデジカメって、頭がいいから、シャッターさえ切れば、なんとかなるし。まずは撮ってみる。そうすると、『なんか違う、なんか違う』という感じではまっていって、気づけば、詳しくなっているから」

根本 「デジカメだと、いつでもどんな状態でも写真自体は撮れるけれど、フィルムカメラはそうじゃなくて、所作が必要だなって思っているんだよね。ヘアスタイルをつくるときも、イメージ優先もいいけれど、コーミングをしっかりやってつくったヘアスタイルって、キレイなツヤも出ているし、フォルムもキレイに出るし。だから、イージーでインスタントなのも便利だけれど、所作を重んじるのも大切かなって思っているんだよね。所作を省くのってよくないなって。写真が変わればカットも変わるし、カットが変われば写真も変わる」

神谷 「僕は、まったく違う感覚なんですよね。別にカメラに興味があるわけじゃなくて。むしろ、カメラを背負ってるのって、重たくて嫌い(笑)。旅先にも持っていかないんですよ。ハサミもめっちゃ好きなわけじゃない。では、何が好きか?といえば、ディレクションが好き。それが好きでやっている。やっているうちに、全部を自分でディレクションしたいから、そのために必要なことをやっている感覚。ハサミもカメラもそう。お二人の話を聞いていたら、カメラ好きなんて言えない(笑)。最終的にすべてをつくり上げるのが好き。だから頑張れる。カメラも勉強したし、カットも勉強したし。でも、それは自分が思い描くものをディレクションしたいから」

 

 

 

カットもスタイリングも撮影も
やればやるほど目が肥える

鳥羽 「結局、アプローチの仕方は違っていても、大きなくくりでいうと、ものづくりだから。好きか嫌いかって、いろんな要素があるけれど、仕事にしても何にしても、自己満足で完結するのか、他人に見てもらいたいと思うのか。そこに差があるよね。僕らは、みんな自己満足だけで終われない。他人に認めてもらいたいから、自己表現がある」

根本 「別に、写真じゃなくてもいいんじゃないのかなって思うよね。だってさ、ヘアショーだって表現のひとつだし。自分の作品の具現化するものが何かってことで」

鳥羽 「俺の場合、自己満足じゃイヤだけど、認められたいんだけど、100%認められると不安になる(笑)。みんながいいって言うと、俺ってそんなにイージーなの?って思う」

根本 「尖ってて、みんなが最高って言ってくれると最高だよね」

鳥羽 「写真って、瞬間を切り取られちゃうから、時間が止まるじゃない? 写真を撮ることで、自分のつくった髪型を俯瞰して見る行為が足される感じがあるよね」

根本 「カメラのシャッターを切ると、髪型のいいところも悪いところも全部写ってしまう。それで確認作業ができる。イヤでも目が肥えていくよね」

鳥羽 「自分でも確認できるし、他人に写真を見てもらうことで、批判されて、傷ついて、伸びるところもあるよね」

神谷 「他者に批評されて自分の審美眼も厳しくなってきて、自分が納得するレベルがどんどん高くなっていきますよね」

根本 「カットがまさにそうだよね」

神谷 「続けることで見えてくるもの、つかめるものって、髪型をつくるにしても、写真を撮るにしても、確かにありますよね」

鳥羽 「写真にして客観的に気づくことは多いよね。カラーとか、スタイリング剤とか、肉眼でわかりにくいことも写真を撮るとわかりやすい。こういう色で出てくるんだとか、このスタイリング剤はこういう質感なんだとか、よりわかりやすくなる部分もある」

根本 「髪型はもちろんだけれど、写真も手がけることができて、なんでもできるのが美容師。だから、キレイなものを見て感動する、芸術の心も大事だと思う」

鳥羽 「夢をつくるのも美容師の仕事だよね」

神谷 「だから、まだまだ走り続けたいなって思いますよね」

根本 「こんなおもしろい仕事って、なかなかないと思うもんね」

鳥羽 「カットもスタイリングも撮影も。これからも全部、欲ばっていこうよ」

 

Design Inspiring Partyについての問い合わせ先はこちら

HAIRCATALOG.JP編集部
contact@haircatalog.jp

 

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