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BEAUTY AWAKE

DaB STYLIST 新井久美子/KUMIKO ARAI

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 女性ならではの「なんとなく可愛い」と思う感覚。私はその感覚に対する嗅覚をとても大切にしています。そしてお客さまと「なんとなく可愛い」を共鳴させて、一緒にデザインを楽しめることが何よりもうれしい瞬間で、自分のその感覚は、強みだと思っています。
たくさんの「可愛い!」を
用意したい
 可愛さの共鳴は、何の準備もなく手に入れられるものではないと考えています。
 たとえばスタイルチェンジをしたいとき。お客さまの心の中には不安もあれば期待もある。だから、手で触れて髪を動かし、その人のいいと思える形をつくりながら、カウンセリングをします。雑誌を見せたり、言葉で説明するだけでなく、見て触れて感じることを大切にし、モヤモヤしていたお客さまのイメージを明確にしながら、丁寧に擦り合わせていきます。
 美容師の仕事は、お客さまがお店にいらっしゃってから始まると思う方もいるかもしれませんが、私の場合お客さまの予約が入ったときがスタート。顔を思い浮かべ、どんなスタイルを提案するかイメージします。私は少なくとも3パターンはデザインを考えます。なぜなら、女性って気分がコロコロ変わりやすいから。たとえば昨日まではのばしたいと思っていたのに、お店に来る途中、電車で可愛いボブの子を見かけて切りたくなったり……。女性は、「アレもコレもしたい!」が強い生きものなので、そんな可愛いワガママにも、そのときの気分を大切にする提案をします。これらの準備は、お客さまの期待に応えるために欠かせないこと。デザインだけでなく、そのデザインを実現するためにはテクニックも必要。さまざまな技術の習得もすれば、先々を見越した提案内容も、さまざまなシュチュエーションを想定し、準備をしています。そうすることで不安が消え、お客さまは「なんとなく可愛い」が理解してもらえた!と思ってくださることが多いように感じます。
 今回のモデルさんは、原宿を歩いているときに声をかけました。ストレートのロングヘアで、イメージチェンジが楽しそうだなと感じたからです。ちょうど「そろそろ長い髪を切りたいと思っていた」とおっしゃっていたので、来店日を決めて、早速、準備に入りました。BEFOREの写真を普通紙にプリントアウトして、そこに自分が思い描く「似合うヘアスタイル」を描き込みました。描いているうちに、前髪の長さは? パーマをかけたら? など他のパターンもどんどん思い浮かび、想像がふくらむだけイラストにして描き起こしました。仕上がりをイメージしてカット展開図も描いてみました。
 自分の手を使って髪を描いていくと、「なんとなく可愛い」というイメージが、「どのようなディテールがいいだろうか?」とか「このシルエットにするならば、ここはこのようにカットしたほうがいいな」と「明確」なかたちになってきます。
 とてつもなく大きくふくらむ「可愛くしたい!」という思いをそのままにしておくと、悶々として苦しくなってしまうけれど(笑)、手を使ってアウトプットすることで、頭も心も整理されていくのを感じます。「ジグザグな感じ」というような曖昧な感覚を実現するために、頭と手を使って「このパネルはこうしてカットする」というように理論化していく。
 彼女のこれからの"新しいヘアでの人生のスタート"に応援の気持ちを込めて、彼女の気分と私の提案を合わせた、重さの中にも動きのあるアンニュイなボブを提案しました。カラーはワントーンで、遊びのあるちょっとビビッドな色にしました。

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AFTER THE BEAUTY AWAKE

毎日ひとりひとりのお客さまに丁寧にじっくり向き合って、"なりたい自分"に近づくためのひと押しができるように、これからも一生懸命素敵なデザインを考えて提案していきたいと思っています。

新井久美子   DaB STYLIST

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