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LIKE IT! HAIR CATALOG JP THE ERCOMMENDED Vol.26 KAMILAVKA

クチュールの手法を取り入れつつ
“今”を感じる新しいスタイルを

HEAVENSスタイリスト大谷沙織さん

スタイリストのお気に入りをご紹介するLIKE IT! 今回のレコメンダーであるHEAVENSの大谷沙織さんがピックアップしたのは、カジュアルでいてエレガントさが漂うクチュール帽子ブランド「KAMILAVKA(カミラフカ)」。南青山・FROM-1stにあるフラッグショップにお邪魔いたしました。

KAMILAVKAデザイナー古澤正和さん

スタイルに自分らしさを表現する小物として、帽子をよく取り入れているという大谷さん。心地のよい光が差し込む店内へ温かく迎え入れてくれたのは、アトリエから駆けつけてくれたデザイナーの古澤正和さん。皇室の帽子作りを担うなど、帽子デザインの第一人者である平田暁夫氏のもと、オートモードの技術を習得されたデザイナーです。古澤さんは、オートクチュールの技術の要素を織り交ぜながら、カジュアルにも取り入れやすい素材使いやデザインアイデアで、これまでの既成概念に捕らわれない新しいスタイルを提案しています。
※ オートモードの技術とは、採寸から型を起こし、デザイン制作までオーダーメードで丁寧に作られる伝統的な技法のこと。帽子のオートクチュールと言われています。

触ってはいけないイメージを払拭したい
触って試して、ハッピーに出会う

帽子デザイナーになったきっかけは、何だったのですか?
「大学時代に、師匠のところでお世話になるきっかけに恵まれ、入門しました。技術はもちろん、社会人としての基礎から、厳しく、そしてやさしく教えていただきました。そのおかげで、帽子作りは自分の人生にとって切り離せないものとなったと思います。今はこれがないと、生きていけないとまで感じています」

デザインのアイデアは、ご自分でこんなのをかぶりたい! というところから生まれてくるのですか?
「自分で髪を切ったりしますか?」
しないですね。
「やっぱり、そうですよね! 同じかもしれませんね。自分でかぶってみたいだと、デザインの幅が狭くなってしまうのです。根本的には『帽子で、みんなをキレイにしてあげたい!』という気持ちで作っています。かぶって楽しい気分になって欲しいです」
美容師も同じ感覚です。みんなにキレイになってほしいという気持ちが根本にあります。
「キレイになってハッピーになってほしい。だから、お店も、触っちゃいけないイメージにならないようにしています。どんどんかぶって、好きなものを見つけて笑顔になるスペシャルな時間を過ごしてもらえればうれしいです」

「私に似合いそうな帽子はどれでしょう?」と大谷さんがアドバイスを
お願いすると、夏素材のこちらのタイプを提案してくださった古澤さん。

すごく、可愛い! と最高の笑顔がこぼれる大谷さん。

それから、次々とさまざまなタイプの帽子にトライしました。
一見、難しそうに思えるデザインやカラーも、かぶってみると、とてもよくフィットします。
「展示してあるものを見て想像するのと、かぶってみるのとでは、まったく印象が違いますね。上品さがあって、それでいて、合わせやすい。日常にも取り入れやすいカジュアル感があります。お店にあるもの、全部かぶってみたい! という気分になりますね」

内側にクッションが入ったビッグサイズのハット。クッションは取りはずすことができ、洗えるようになっています。

かぶってみると、内側のクッションがのぞき、差し色になるという、遊び心の感じられるデザイン。
「実は、今日の取材で帽子がより似合うように、前髪をカットしてきました。いろいろ試させていただく中で、やっぱりカットしてきてよかったと感じています」。

接客とは、お客さまが気づいていない魅力に
気づいてもらうお手伝い

似合う帽子というのは、どうのように見つけるのがいいのでしょうか?
「とにかく、いろんなタイプをいろいろかぶって見るのがいちばんだと思います。普段かぶっていない方は、どうしても違和感がありますよね。でも、かぶって鏡の前で10分くらい過ごしてみると、なんだかしっくりしてくる。似合う帽子がない方はいないと思います。みんな必ず似合います。ただ、かぶり慣れていないだけなのだと思います。接客は、お似合いになるその方の魅力を引き出すお手伝いだと思っています」
わかります、その感覚。私たちのお客さまも、ずっとロングの方はボブが似合わないと思っています。でも、絶対似合う! 慣れていないだけで、お客さま自身が気づいていない魅力に気づいてもらえるバランスのボブは必ず作れます!
「ですよね! 僕自身も、多くの方に似合う帽子のバランスを求めて作っています。だから、絶対似合うと思うのです」

2014年9月のフラッグショップオープンからスタッフをしている小島理央さん。話しかけやすいやわらかさ、上品さ、そしてチャーミングな笑顔が印象的な女性です。

フラットな感覚、自由な発想でのもの作り

KAMILAVKAさんは、海外での展示会にも参加していますよね? 海外と日本で違いを感じることはありますか?
「先日、パリで展示会をしてきたのですが、海外のクリエイターたちは、感覚がとてもフラットでした。モノありきというか、作っているものが第一で、それがよければ、人種やバックボーンなどは関係なく、受け入れる態勢が完成している。モノ作りに対して、感覚が成熟しているのだと思います。と同時に、自分が他にはないオリジナリティのあるものを作れているということを実感できたので、とてもうれしい経験となりました。
今後、MADE IN JAPANで世界に発信していきたいという目標があります。そして僕は、もともとストリートカルチャーが大好きで、音楽も大好き。それが、師匠との出会いによって、ストリートとはまったく違った世界に入門しましたが、“一部の人しかかぶらないものを、たくさんの人がかぶれるようにしたい”という目標を持って独立しました。だからこれからも、自分らしく、自由な発想で発展していければと思っています。国境もカルチャーもボーダーレスに、フラットな感覚で、いいものを楽しい気持ちで取り入れる。それが、僕が理想するスタイルです」

KAMILAVKA(カミラフカ)

住所:東京都港区南青山5-3-10 FROM-1ST 1F
TEL:03-3400-0300
営業時間:11:00〜20:00
定休日:水曜日(祭日は除く)
http://kamilavka.jp

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