2021年2月担当 aimant/渡部 伸和
2021.02.11
みなさんこんにちは、aimantのオーナースタイリスト渡部です。
僕は普段名古屋市の天白という町で美容師をしています。
天白という町は名古屋の中心から少し離れていて、普段は長閑な街並みで溢れていてとても時間がゆっくり流れる場所です。
今回、表紙の撮影の依頼をいただいた時からのことをつらつらと書ければと思っていますのでお付き合いください。
普段から僕はサロンワークとは別に撮影をよくする方なのですが、そもそも撮影をすることで僕は何を表現したいのか、僕は何が好きなのかを考える時がよくあります。
これまで、色んな美容師さんのヘアスタイルや撮影を見ては「自分印」があって良いなぁって勝手に羨ましがってました。
だから昔の僕はヘアスタイルに「自分印」を出したいって一生懸命で。
そしてそれが出た時こそが、かっこいいもの、可愛いものができたと思ってました。
でも。
ここ最近はその考え方自体にも変化が起きて、さらに、撮影で自分の作りたいヘアそのものが変わってきた気がしています。
今回のモデルさんはクセ毛でいつも頭がボサボサな状態で(苦笑)お店に来てくれるのですが、実はいつもその頭が可愛いなって思ってました。そんな中、今回の撮影においてはむしろ僕の手が入っていないようなヘアスタイルにしたいなと思ったのです。
もちろん、可愛い!と思ってもらえるようにカットはするけれど、鏡の前から離れたらあとはその子の日常とのセッション。
綺麗に切って綺麗に乾かして。そうやって今までの技術の集大成を積み重ねたようなスタイルよりも、髪がクセでボサってしてるだけが可愛いならそれで十分じゃないか。そんな風に思うようになってきました。
僕が長年目指してた、そして探してた「自分印」。
そんなことよりも、そのモデルさんが素で可愛いくなれる瞬間、それこそが一番だなって思うようになってきました。
なんででしょう…サロンワークの時はいつもそう考えられるのに、いざ写真に撮る!となるとそうなれない自分。
よく「美容師の手が見えないヘアを作ったら?」と言われてきて、正直「自分印」を探していた時の僕はその意味がよくわかりませんでした。
でも今回をきっかけに少しずつですけどなぜそれが良いのかが分かってきた気もします。
そして実は「自分印」を探すことをやめたときには「自分印」あるのかなとも…
そんな気分で臨んだ撮影はaimant近くのロケ地で早朝の撮影でしたが、自分のお店の近くにこんな素敵な場所があるんだなって知らなかったし、当たり前の風景で気に留めていなかったけれど、「当たり前の中に」こそ「新しい発見」があることも今回の撮影で再確認しました。
外を見れば見るほど、携帯の中を見れば見るほど世の中は眩しくてしょうがないけど。
実はおうちの花壇(aimant)にこそ自分が欲しいものは転がっているのかもしれません。
もっと自分の街(自分自身)を知ってみたいなと思った瞬間でした。
もしお近く名古屋の天白にお越しの際にはaimantに来てみてください!
まだまだ発展途上ですが、一生懸命お迎えしますよ♪
最後にカメラマンの松山さんありがとうございました!
aimantの渡部でした。