2022年5月担当 Angelica 山田 光将
2022.05.04
名古屋にあるAngelicaで美容師をしている山田光将です。
5月の表紙を担当させていただきました。
今回僕にこの企画が来た経緯、そして、そこで感じたことを少しでも皆さんに伝えれたらと思い、書かせていただいてます。
なんと...これが僕の人生初のコラムとなります。どうか生温かい目で読んでいただけると幸いです。
撮影の依頼が来たのはとある日のサロンワーク中。
ふと目を向けたその先には、携帯のプッシュ通知。メールを何気もなく開いてみると...
それまで楽しくお客様と会話をしていたのが一変し、動揺する気持ちを隠せぬまま何とか仕事を続けました。
何故自分がこんな大役を?何かの間違いでは?
そう思いながら恐る恐る確認の連絡を入れました。
今回の撮影のキッカケを作ってくれたのは、とあるフォトコンテストに応募した一枚の写真だったことがわかりました。
その作品はノミネートこそされたものの、受賞には至らず悔しさが残った結果でしたが、それが今回幸いにも目に止めていただき、表紙撮影に導いてくれたのです。
自分で作ったヘアスタイルが、こういったカタチで仕事に繋がった事が僕にとって初めての経験で、本当に嬉しくて震えました。
せっかく舞い込んだこのチャンス、精一杯楽しもう!と、腹を括りました。
まずは、考えたことは。
どんな風に撮りたいんだろう?
自分の好きなモノってなんだろう?
「……。」
いざ考え始めると、浮かんでは消え、浮かんでは消えの繰り返し。
目に見えない重圧を感じつつ、自分ってこんなに優柔不断だったっけ...と思うほどでした。
そしてひたすら悩んで、それでも何とか辿り着いた発想が...
“ 女の子の頭の上にフルーツを載せて撮る ” という発想でした(笑)
イメージしたのは、少女と大人な女性の二面性。
あどけなさが残る可愛らしさの中に、どこかドキっとするような表情がある作品にしたいと思いました。
それからは試行錯誤の日々…
どんなヘアスタイルや衣装がモデルさんに1番似合うか、店のスタッフ達と考え抜きました。
途中何度かパンクしかけましたが、何者でも無いような自分に声をかけてくださって掴んだこのチャンスを逃すまいと思い、何とか無事終えることができました。
最後に。
真夜中の仕込みからサポートしてくれたスタッフ達、そして何度も学校帰りにご来店いただき、練習に付き合ってくれたモデルのシエラちゃん。
色んな人の力があってこそ、こんなに素敵に仕上がったと思います。本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な僕ですが、こういった撮影を通して
「自分の苦手を克服しもっと上手くなって、もっとお客様に喜んでいただきたい。」
心の底からそう思えた1日でした。