2021年6月担当 VeLO/vetica 鈴木昂司
2021.06.01
皆さまこんにちは。
鈴木昂司と申します。
まず初めに簡単な自己紹介を!
東京、原宿にあるVeLO veticaでトップスタイリストとして働いています。
14年目になりました。
僕は音楽が大好きで、昔はバンドをやったり、しょっちゅうライブに足を運んだりと、生活の中、人生の中で音楽は欠かせない、そんな男です。
今回この企画をいただいた時に真っ先に思い浮かんだのは「音楽」をテーマに撮影にしたいという事。
音楽を聴くことで派生する、ゆっくりとそして心地よいひととき。
休日にのんびりと部屋で過ごしながらかけるお気に入りのレコード。
部屋でくつろぐ、誰かに見られるわけじゃない無防備な髪。
ボサッとした「そのまま」が可愛い髪。
なんでもないけどいい時間。
「普段」だからこその誰にも見せない可愛い姿、そしてその背景に溶け込む音楽……
と、撮影のイメージが湧いたと同時にどうやってヘアをいい感じにするか悩みはじめます。
いかに彼女(モデルさん)の自然な髪にするか。
「普段」から湧き出る生活感の魅力をどう引き立たせるか。
髪を切ることはサロンでしかできないけれど、サロンを離れ、僕たち美容師の手を離れて、そこからが本当の髪。
僕のセットした髪じゃなく、「普段」の彼女の髪。
寝て起きて、なんとなく髪を整えたくらいの質感。
そんな風に考えながら髪を作る。
どうしても僕の作った毛束やフォルムになってしまったりするので
乾いたタオルで頭をゴシゴシしてみたり
これでいいか?とバランスや質感を問い続けながら作る。
…と一丁前に語っていますが、まだまだ未熟な僕なので現場でアドバイスをたくさんいただきながら松山さんの魔法のカメラによって映し出される写真は僕の想像を軽く超えてゆきなんでもない部屋の空気をドラマチックに、色を与えてくれたのです。
カメラマンの松山さん、モデルのソフィアちゃん、メイクの英太、部屋を貸してくれた友人。
力を貸していただき本当にありがとうございました。
撮影後の今。
窓を全開にして部屋の模様替えをしながら大好きな音楽をかけながら文章を書いてます。
曇りのち雨だけど、ほんのり湿った風が心地いい日。