フランスパン
2021.06.10
ご無沙汰しております。
1年経つというのに1年前と同じか、それより悪いか。お世辞でも良くなったとは言えないのがなんとも残念だけれど。
いやしかし、この一年は個人的にも激動の年でした。
音楽活動は思う様に出来ず、母親が倒れ植物人間になり、子供が生まれ、友人が亡くなった。
そんな中で毎日パンを焼いたりしていました。
なんでパンなのかは自分でもよく分からないけれど、生地を捏ねたり焼いたりしている間は余計な事を考えずに済むからかもしれません。
今年も思う様に動けずジリジリとした気持ちになる事は少なくないと思います。
そんな時に少しでも穏やかでいられる様に、1日でも早く世の中の状況が良くなる様に、祈る様な気持ちでパンを捏ねています。
という訳で、最後は一年間作ってきたフランスパンのレシピです。
正直フランスパンって作ろうと思って最初から上手には作れないのですが、上手く行かないのも大切な事ですからね。
是非皆さん思い思いのパンを作ってみてください。
またいつかどこかで!
フランスパン
【材料】(細長いの2本分位になります)
準強力粉(強力粉でもOK) 200g
塩 4g
ドライイースト 0.3g
水(浄水) 140g
【手順】
1. 材料を全て正確に計量する。夏場は水の温度が高くなってしまうため氷水にする。
2. ボウルに水、準強力粉の順番に入れ、画像と同じくらいになる様に混ぜる。
この段階では思っているよりも混ぜません。ボウルに布を被せて表面が乾かない様にして30分休ませる。
この作業をオートリーズと言います。小麦粉と水を合わせて捏ねることによりグルテンが作られ、生地はひきしまっていきますが、フランスパンは副材料が少なく生地のコントロールが難しいです。オートリーズにより、つながりの良い整形しやすい生地になって行きます。
3. ドライイーストを入れ再び捏ねていく。
ドライイーストが混ざったところで塩を入れ更に捏ねていく。
あまり強く捏ねる必要はありません。生地を引っ張って折り重ねていくイメージで60~80回程捏ねます。
塩を入れることで生地がしまりますが、捏ねて塩が全体に混ざっていくとまた柔らかくなってきます。捏ね上がったら手順2と同様布を被せて30分休ませます。
4. 作業台、もしくはパンマットにボウルから生地を出し、縦に一度、横に一度折りたたみます。この作業をパンチと言います。
パンチをすることで繊維の方向を整え生地に力をつけます。
パンチをしたら四角い保存容器等に入れて30分休ませ、もう一度パンチをします。
5. 1.5~2時間程室温に置いておきベンチタイムをとります。1.5倍程に膨らんだら完了です。
冷蔵庫の野菜室に入れて最低でも12時間程時間をかけて一次発酵させます。
6. 一次発酵完了後はパンチ後の状態の2倍かそれよりもう少し膨らんでいます。
170g前後に生地を切り分けます。切った生地の形を整えます(切り口が下に来る様に)。
この時に生地を触りすぎると表面が荒れ仕上がりが悪くなるので少ない回数で済ませます。
この段階でそこまで綺麗に整えなくて大丈夫です。キャンバスに生地をのせ30分程休ませます。
7. 生地を作業台にのせ、軽く叩いてガスを抜きます。この時に生地の形が四角くなる様にします。生地を三つ折りします。生地の上側1/3を折りたたみます。次に下側1/3を折りたたみます。
最後は半分にたたみ、綴じ目を指でしっかり閉じていきます。
綴じ目を下にしてパンマットにのせます。形が崩れない様にキャンバスでひだを作り生地を支える様にします。
30~45分程最終発酵させます。オーブンを240℃に設定し予熱を始めます。
8. 天板にクッキングシートを敷き生地を並べます。
生地にクープという切れ目を入れますが、最初は自由で良いと思います。
ただ入れないと生地内のガスの逃げ場がなくなる為、焼いている途中に爆発したりするので、必ずクープは入れます。
9. 生地表面に霧吹きをします。生地から30㎝程離れたところから1,2回です。
少しだけしめらすイメージです。3回はかけすぎですのでご注意ください。
20~25分程焼いたら完成です。
3 ピースバンド EdBUS として、2005年にアルバム『Choose to Go』でデビュー。翌年にも 2 枚組アルバム『twilight at dusk』をリリース。そのかたわら、HANDSOME・水野創太 GROUP 名義でも活動を展開し、さまざまなアーティストとの共演、制作を精力的に行う。
まるで短編を読み終えたかのような繊細な余韻を残す水野の楽曲は、ファンのみならずアーティストからも高い評価を得ている。
2018 年冬、自身のレーベル「WALTZ」を立ち上げ、待望の初音源『晩安宝貝』(わんあんばおべい)をリリースする。