あとがきにかえて
2020.11.14
さて、一年と少しにわたりお届けしてきたこの連載、実は今回のお話で最終回となります。
編集長である茅野さんから執筆のお声がけをいただいたときは、こんな贅沢な機会はないと大変感謝し、私でいいのならと連載を引き受けました。あれからはや一年…あれからもう一年…。刀剣についてならどんな内容でもいいというお言葉に甘えて、「この刀は刃文がこうで~地鉄がこうで~」といった、研究資料のような話ではなく、刀そのものの歴史や逸話をたどり、少しでも刀に親しみを持ってもらえるようなお話を書いてきたのですがいかがでしたでしょうか。
この連載を通じ、私も新たに論文や文献を読み漁ることで(院での研究生活を思い出して懐かしい気持ちになりました)新しい発見があったり、刀への理解が深まったり、刀剣好きとして自身が成長できたことをとても嬉しく思います。
これからもまだまだ収まりそうにない刀剣ブーム。そのきっかけはゲームでしたが、今やゲーム人気の枠を超えて、日本文化としての刀剣が新たな人気コンテンツとして根付きつつあるように思えます。この先も人々が刀剣を見守り、繋いでいこうと願う限り刀剣文化の継承は続いていきます。私のこのコラムもそんな文化の継承のほんの一部でも担えていたら嬉しいな、、、なんて連載を終えてひっそりと思うのでした。
最後になりますが、長きにわたりお世話になったHaircatalog.jpの編集長である茅野さん、編集部の皆さんこの連載に携わってくださった皆様に多大なる感謝をしつつ。
及川さきの
2012年に美容を中心にモデルとしてのキャリアをスタート。shu uemura、SHISEIDO、RMKなど、国内外にて数多くの化粧品ブランドのモデルを経験。その後コスメコンシェルジュ、行政書士の資格を取得し、多角的に化粧品と関わりながら活動の幅を広げている。
かねてから日本刀への興味を持っていたが、本格的にその魅力を知ったのはオンラインゲーム「刀剣乱舞」の“沼”に落ちたことがキッカケ。刀剣の持つ「物語」に魅せられ、刀剣博物館のリポートに行ったほどのオタクである。
有限会社フロス FLOS inc.
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