WELLA meets HAIR CATALOG.JP
コラボレーションイベント「Design Inspiring Party」
What's「Design Inspiring Party」?
WELLAとHAIR CATALOG.JPのコラボレーションイベント「Design Inspiring Party」。
「Design Inspiring Party」はHAIR CATALOG.JPに所属する著名スタイリストによる、トークあり、ステージあり、食事&交流会ありの新感覚イベントです。
みなさまお待ちかねの「Design Inspiring Party」、2019シーズンが開幕しました。今季は、サロンカラー「コレストンパーフェクトプラス(KPプラス)」とHAIR CATALOG.JPとのコラボレーションで開催します。髪内部からの発色が美しいカラー剤「KPプラス」は、すべての世代がサロンカラーを楽しみ続けるためのもの。会場には「KPプラス」でカラーリングされたヘアデザインも展示されます。もっとカラフルで、もっと自由な世界をつくりだすために、これまでの常識やあたりまえを疑う。そんなワクワクで満ちた「Design Inspiring Party in名古屋KPプラス」の様子をお届けします。
平成最後の「Design Inspiring Party」。1回目の場所として選ばれたのは、名古屋。2017年に訪れて以来、2年ぶりのリターンです。
会場はJR名古屋駅からすぐのイベントスペース。この日のためだけに設営された会場には、カルパッチョ、チキンソテーなどおいしいお料理とドリンクがずらり。来場者たちが各々自由にコミュニケーションをとれるようなしつらえの空間です。
予定数を大幅に上回る申し込みがあり、当日も多くの人が来場しました。開場すると、すぐに登壇者を囲んで写真撮影をしたり、ヘアデザインについての質問が飛び出したり……。スタイリングセッションが始まる前から、会場は熱気ムンムン。
「Design Inspiring Party in 名古屋」に登壇するのは、KAORIさん(SCREEN)と山本真理子さん(LILI)。 両者ともダントツの人気を誇る美容師ながら、まったく異なるキャラクターの持ち主。果たして彼女たちに共通点はあるのでしょうか?
開始時間になるやいなや、スタイリングセッションがSTARTしました。
まずはスタイリストが担当モデルのヘアカラーを解説。
山本「モデルさんのベースは5トーンぐらいの茶系のバージン毛でした。それをアッシュブラウン系のKPプラスBBアッシュ8/17で、ワンタッチで染めました」
KAORI「私のモデルさんは、ベースは11レベルぐらいの明るさで、すでに色が退色していたので、KPプラスBBピンク8/47でピンク系に。私もワンタッチです」
カラーリングの解説が終わるとスタイリングスタート!
山本「パーマをかけてナチュラルに動くようにしてあるので、スタイリングは、『EIMI』のセルフデザインワックスの1をつけて、ジャストブリリアントクリームを最後につけました。ちょっとボサボサな感じでボーイッシュに、ヨーロッパの街角で靴磨きをしているようなイメージです。『EIMI』のセルフデザインワックスの1って、本当にパーマを出しやすいスタイリング剤ですね」
KAORI「私は、カットはボブベースにレイヤーが入っているスタイルにしたんですけれど、ボブのダウンスタイルから、リバースで可愛い顔を出してみました。使ったのは、『EIMI』のセルフデザインワックスの1です。この1って、水分がしっかり入っているから、水スプレーでウエットにしなくても、パーマが出てくれるんですよね」
山本「KAORIさんのつくったスタイル、可愛いですね。ボブスタイルで、こういう動かし方、私はあまりしないかも。個人の感性がスタイリングに出るんだなーって思いましたね」
KAORI「真理子さんのスタイルは、真理子さんがつくったという感じがして、やわらかい印象です」
さあここからがスタイリングバトルの醍醐味。モデルさんをチェンジしてのバトルです。
スタイリングが始まると、会場にひしめき合う参加者たちは、スタイリストの手元をじっと見つめます。そして、あっという間に、制限時間。
KAORI「私、おでこが大好きで(笑)。女性のおでこのフォルム、生えぎわが好きなんです。今回、真理子さんのモデルさんのおでこも可愛かったので、真理子さんが前髪をおろすなら、私は上げる!と思って上げてみました。『EIMI』のセルフデザインワックスの2を使いました。先にスタイリングしたときに使った1の水分が入った状態に、ホールド力のある2をつけることで、ボリュームをおさえながら、重みを醸し出すスタイルに仕上げました」
山本「私は、KAORIさんを倒す気でいるので(笑)、質感をガラリと変えて、ウエットにしました。KAORIさんがスタイリングしたリバースを全部、フォワードにしました(笑)。水から上がってきたようなウエット感を出したかったので、使ったのは『EIMI』のナチュラルボリュームムース。このムースは、水分と油分のバランスがいいから、ドライ毛からもウエットにしやすいですね」
KAORI「似合うスタイルをつくると、前の似合っていたスタイルを忘れてしまいますね。真理子さんがつくったスタイルは、真理子さんカラーがすごく出てる。ガラッとイメージも変わって」
山本「スタイリングって、そもそも、いろいろ変えられるんだけど、モデルチェンジのスタイリングって、自分でカットをしていないので、その分も、すごく想像がふくらみますよね。ここを切って、ここからかぶせれば、コントラストがつくな〜とか」
KAORI「髪の残し具合などが自分のカットと違うから、スタイリングしながら、え? ここからも毛が出てくるんだーって。考えながらスタイリングしました。でも、予想外で楽しかった」
モデルをチェンジして3回目のスタイリングバトル開始! と思いきや、なんと会場に来ていた参加者の中から、バトル挑戦者が!
名古屋の中心、栄にあるgiulietta(ジュリエッタ)の斉藤進也さんと、天白区のaimant(エマン)の山本紫峰子さんです。
斉藤さん「まさか参戦するなんて思ってもいなかったんですけれど、こういうのってスリリングでいいですね」
山本紫峰子さん「KAORIさん、真理子さんのあとに、giulietta(ジュリエッタ)の斉藤さんとスタイリングバトルができるだなんて、想像もしていなかったです!」
斉藤さん「お二人のスタイリングは、どちらかというとカッコいい系に見えたので、僕は、可愛らしさを引き出してみました。髪を耳にかけて顔を出すようにして。スタイリング剤は、すでに『EIMI』のワックスがついていたので、僕は何もつけずに、仕上げだけを変えました」
山本紫峰子さん「私は、ハードだけどウエット感が出るものを、と思って、『EIMI』セルフデザインワックス4+を使いました。短時間だけれど、モデルさんとお話ししたら、サバサバした性格のようだったので、クールな印象だなと思って。ウエット系でタイトにカッコいい系に仕上げました」
3回目のスタイリングバトルを突然の参加者で終えたあとは、再び、モデルを戻して4回目のスタイリングバトルです。お題は「音楽が聞こえてくるスタイル」。
山本「私は、最初、パンクだ!と思ったんですけれど、モデルさんがクラシックも聴くというので、どうしようか悩んで、結局、まったく関係なく(笑)、ボブ・ディランの若いころをイメージしてつくりました。『EIMI』セルフデザインワックス4+と、ホールド力がすぐれているステイスタイルドスプレーで仕上げました」
KAORI「用意されている衣装は、洋服だけれど、ふっと、このまま着物を着ても可愛いかなと思って和の音楽をイメージしました。『EIMI』セルフデザインワックス4+と、私もスプレーを使いました。和と洋の折衷みたいな、あえて半音ずらした、みたいな感じのスタイルです」
スタイリングバトルが終わり「テキトーに生きる」をテーマにトークセッションが始まります。
「テキトー」でいるために
「今を生きる」
山本「私、テキトーですけど、テキトーじゃないんですよ」
KAORI「私もテキトーじゃないです(笑)。でも、テキトーかな。真理子さん、今、どんなことを意識していますか?」
山本「今年の目標としては、『今この1時間を楽しもう』」
KAORI「なんで、それを目標に?」
山本「1年の目標を考えると、毎年、一緒なんですよね。一生懸命生きる、とか。でも、気づくと1年が終わっていて、あれ? また同じ目標だ、みたいな」
KAORI「わかる! 気づくと1週間、1カ月、1年が終わっている」
山本「それで、見方を変えたんです。1日って、24時間しかないから、24時間の1時間1時間をいかに楽しく過ごすか。それを目標にしようって。今年1年を楽しもうじゃなくて、この1時間を楽しもう、と」
KAORI「めざしていることは同じだけれど、見方を変えたんですね。何か変化がありましたか?」
山本「小さなことにも気づくようになったかな。お花が咲いているな、きれいだなとか。スタッフの表情が明るいな、うれしいなとか。いろいろ見つかる」
KAORI「女性って、もともと、そういうささやかな楽しみを見つけるのが得意な気がします。でも、仕事をしていると忙しくて、見逃してしまいがちで」
山本「そうなんだよね。だから大きな目標をどん!と掲げるのではなく、小さく掲げる(笑)」
KAORI「そのテキトーさが『今』に目を向けるきっかけになって、『今』が充実して、『今』の積み重ねが1年をつくる!」
大切なものは
目の前にある
山本「『今この1時間を楽しもう』という目標にしてから、ほかにもいいことがあって」
KAORI「なんですか?」
山本「イヤなことも当然、あるじゃないですか。悔しいとか、悲しいとか。そういうのも、短時間で終えられる」
KAORI「引きずらないで済むって大切ですよね。イヤなことがあっても、1時間たてば、また新しい1時間がやってくるって思えば、引きずらないで済むかも」
山本「和菓子って、3日に1つ、その時季に合わせたものがあるというのを先日、知って。それを知ったとき、なんで、私は、こんな楽しみを見逃していたんだーって、すごく後悔したの」
KAORI「和の世界は、四季の移り変わりを大きな区切りに、さらに節気があって、こまやかな感じがしますよね」
山本「そうなの! 色もピンクが1色ではなくて、寒い時期のうっすらピンクがかった梅から、強いピンクの桃、春が近づけば白にも見える桜……いろいろあって、そのどれもが美しいなって、改めて思えるようになってきていて」
KAORI「いつごろからなんでしょうね。ちょっとした日々の小さな美しいものに、みんな気づきにくくなっているような気がする。SNSじゃなくて、今、目の前にいいねと思えることが転がっているのに」
戦うためのヨロイを
着なくていいように
KAORI「感動することって、実は日常にいっぱい起きているように思うんですよね、私」
山本「うん、見逃しがちだけど、実はいっぱいある」
KAORI「なんで気づけないかというと、心を開いていないから。心を開いていないとキャッチできないと思うんですよ。真理子さんは、いつも心を開いてますか?」
山本「うーん。最近、自然や自分には心を開いているけれど、他人には、やっぱりなかなか。悩みも、ひとりで悩み続ける。結果が出るまで、ひとりで続ける。開かれてない(笑)」
KAORI「私も仕事だと、どうしてもヨロイを着てしまうときがあるんですよね。でも、ヨロイを着ていると、いいものが入ってこられない。でも、仕事をしていると脱ぐタイミングを逸してしまう。というか、ヨロイと自分が一体化してしまう」
山本「そうなんだよね。一体化して、気づかないことってあるかも」
KAORI「美容室に髪を切りに来てくださるお客さまも、もしかしたら同じなのかなって思うんです。ヨロイを着ている。だから、真理子さんみたいに、『今この1時間を楽しもう』みたいな感じで区切ると、心に余裕が生まれるかなって思いました」
山本「心に余裕がないと、新しいものを入れる部分がないもんね」
KAORI「そう。新しい髪型を楽しもうみたいな気持ちも生まれにくい」
山本「だから、テキトーがいいんだよね(笑)」
KAORI「柔軟にやわらかくテキトーにしているのが、いちばん強そう」
山本「そのうち、私たち、ヨロイを着なくても、素手で戦えるようになるんじゃないかな。チャラっとしてそうで、そうじゃない」
KAORI「最強です!」
山本「ヨロイを着て肩に力が入っていると、戦わなくていいときも戦いモードになってしまうし、疲れちゃう。だからテキトーが最強(笑)」
KAORI「今後も、テキトーでいきましょうね。良い意味で!最強でいるために(笑)」
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HAIRCATALOG.JP編集部
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