WELLA meets HAIR CATALOG.JP
コラボレーションイベント「Design Inspiring Party」
What's「Design Inspiring Party」?
WELLAとHAIR CATALOG.JPのコラボレーションイベント「Design Inspiring Party」。
「Design Inspiring Party」はHAIR CATALOG.JPに所属する著名スタイリストによる、トークあり、ステージあり、食事&交流会ありの新感覚イベントです。
「コレストンパーフェクトプラス(KPプラス)」とHAIRCATALOG.JPとのコラボレーションで開催する「Design Inspiring Party」2019。今シーズン2回目の開催地は大阪です。髪内部からの発色が美しいカラー剤「KPプラス」は、すべての世代がサロンカラーを楽しみ続けるためのもの。大阪の会場にも「KPプラス」でカラーリングされたヘアデザインが展示されました。もっとカラフルで、もっと自由な世界を創り出すために、これまでの常識やあたりまえを疑う。そんなワクワクで満ちた「Design Inspiring Party in大阪KPプラス」の様子をお届けします。
今回の会場は、JR大阪・梅田駅からすぐの梅田スカイビル。アテネのパルテノン神殿、ローマのコロッセオといった歴史的建造物とともに「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」(ドーリング・キンダースリー選出)に選ばれたこともある、世界的に有名な建物です。その36階にある天空ともいえるホールで行われました。
会場に集まった参加者たちは、開場するとすぐに和気あいあい。唐揚げ、サンドイッチ、サーモンのオードブルなど、ボリュームたっぷりの料理に舌鼓を打ちながら、イベントが始まるのを楽しみに待ちました。
「Design Inspiring Party in 大阪」に登壇するのは、高田昌宏さん/Double (*写真右 )、西坂多恵さん/SUMI(*写真中央 ) 、杉川友洋/merci(*写真左 )の3名。
開始時間になるやいなや、スタイリングセッションがSTARTしました。まずはスタイリストが担当モデルのヘアカラーを解説。
高田「モデルさんのベースは9トーンぐらいでハイライトが入っていたんですよ。そこで、春らしいイメージにしたいなと思って、ピンク系の8-47をワンタッチでカラーリングしました。塗って仕上がるところが、KPプラスのよさですよね。あと、どの色も透明感があるなと思います」
西坂「モデルさんのベースは、ノーカラーだけれど6トーンぐらいだったので、明度を上げたいなと思ってKPプラスの11-27でカラーリングしました。オリーブ系の色でマットな質感を加えたかったんです」
杉川「僕のモデルさんは、学校の兼ね合いでカラーリングすることができないので、かわりに僕がカラーリングしました。ブリーチした状態で、どんな色にしようかと思って選んだのはグレージュです。ワンタッチでこの発色です!」
カラーリングの解説が終わるとスタイリングスタート!
コームで丁寧に毛先の流れまでスタイリングする杉川さん。
指先を使って、可愛らしい曲線を作る高田さん。
スタイリング剤を均一に伸ばし、質感を整える西坂さん。
三者三様の動きに、参加者たちは釘付けです。
杉川「『EIMI』のセルフデザインワックスの1を使いました。このワックスは、カットで作ったデザインの邪魔をしないから、エンドラインがキュッと出せるんです。カットしたそのままを出したスタイリングです」
西坂「私は、マッシュボブの面を見せたかったので、艶が出るスタイリング剤を選びました。『EIMI』のセルフデザインワックスの3とリフレクション スムーズニングオイルを混ぜたんです。こうするとホールド力もありつつ、カラーリングした髪の色の良さも見せることもできるかなって」
高田 「僕は、『EIMI』のセルフデザインワックスの1と2を半々で混ぜて、大阪の水をつけて(笑)、パーマを出しました。少し立体感を出すために、2だけではなく3を混ぜました。濡れている状態だと2は伸びますね、3からホールド力がグッと上がる感じがする」
さあここからは、モデルをチェンジしてのスタイリングバトルです。誰が誰のモデルをやるのか? 西坂さんがスタイリングするのは、高田さんのモデル。杉川さんがスタイリングするのは、西坂さんのモデル。高田さんが杉川さんのモデルをスタイリングすることに。
スタイリングバトルが始まると、ざわついていた参加者たちは、急に静かに。食い入るようにスタイリストの手元を見つめます。そして、あっという間に、制限時間。
高田 「もとがシンプルな収まりのいいボブだったので、跳ねやすいぐらいにドライヤーを当てて、『EIMI』のセルフデザインワックスの4を少量つけて、仕上げました。杉川さんのカット、思っていたより軽くて、動かしやすかったですね。すごく可愛くスタイリングできたと思います」
杉川 「や、やられました。思いつかないです、こういうスタイリングを僕は。まとまりよくカットしたところを、逆に出してきて、ほへーと思いました」
西坂 「高田さんが『EIMI』のセルフデザインワックスの1と2と大阪の水を混ぜたと言っていたので、私は、『EIMI』のセルフデザインワックスの3をつけて、もみあげだけ4+で質感を変えました。高田さんのスタイリングがふわふわしていて、束感を出してきたから、私は重さを出したらいいかなと思ってやってみました」
杉川 「この後、モデルチェンジをして、このモデルさんをスタイリングするときに高田さんが失敗するように(笑)、『EIMI』のセルフデザインワックスの4を使って、センターパートにしました。おでこを出してみたらいいかなと思って」
息つく暇もなく、さらにモデルをチェンジしてスタイリングバトルです。
今回は、高田さんが西坂さんのモデル、杉川さんが高田さんのモデル、西阪さんが杉川さんのモデルをスタイリングすることに。
西坂さんはアイロンを使って、高田さんはワックスを毛先までつけて、杉川さんはドライヤーで髪をつまみながらクセづけ。使う道具も違えば指先の動きも異なり、参加者は興味津々です。
高田 「『EIMI』のジャストブリリアントクリームを使いました。丸いシルエットのボブを、タイトなコンパクトなシルエットにしたんです。前髪を分けたらどんな感じかな?と思ってWバングっぽくしました。いつも僕は、スタイリングするときに、動かしてみて可愛いところに気がついて、その髪を残していく感じでやっています。スタイリングって、シルエットがしっかりしているから、遊ぶことができるんですよね」
西坂 「高田さんらしいなー。毛先のニュアンスとか。パートラインの取り方とか。」
西坂 「私は、今回、本当にスタイリングしにくかった(笑)。杉川さんも高田さんも、スタイリングをいろいろつけた後だったから。なので、前髪をアイロンでカール作ってから、ホールド力のある『EIMI』のセルフデザインワックスの4+でスタイリングしました。横のシェイプをきかせて前髪を作ると可愛いかなと思って」
杉川 「僕は、濡らして『EIMI』のセルフデザインワックスの2と4+を半々でつけました。ウエットな感じを出しつつ、スクラッチブロウで、もともとのパーマを出してスタイリングしました。高田さんのカットは、いいところに髪が残っていて、スタイリングするのが面白かったです。特に顔まわりに、切り残しではなく、パラリと落ちる髪があって。すごい計算され尽くされているなーって感心しました!」
再び、モデルを戻して4回目のバトルです。お題は「音楽が聞こえてくるスタイル」。杉川さんは、ひたすらコーミング。西坂さんは、ひたすらブラッシング。高田さんは、ひたすら髪を濡らしてからスタイリングの仕上げに入りました。
高田 「僕のデザインからは、『あの日のロック』が聞こえてきたと思います(笑)」
杉川 「いつのロック?どんなロック(笑)」
高田 「真面目に解説するなら、エルヴィスに憧れた感じの女のコがイメージです」
杉川 「僕は、クラシックが聞こえてくるサイドと、フーファイターズのイメージのサイドの、ハーフ&ハーフです」
西坂 「私は、『翼をください』が聞こえてくる感じにしました。ほら、後ろに羽が生えてくる感じ。クラシカルな、1970年代の『翼をください』です」
杉川 「やースタイリングバトル、楽しかった。大好き人たちのカットをスタイリングできて、本当に楽しかったです」
西坂 「カットが違うのをスタイリングするのが、勉強になりましたね」
高田 「僕も一言で感想を言うならば、勉強になりました。スタイリング剤も違うし、発想も違うし。短い時間でやらなきゃっという状況でアドレナリンが出ましたね。よっしゃーみたいな。楽しかったです」
スタイリングバトルが終わり「テキトーに生きる」をテーマにトークセッションが始まります。
「昔ながら」と「新しさ」をブレンドして
絶妙バランスの「テキトー」に
杉川 「高田さんは、今、どんなことを心がけてますか?」
高田 「今って、時代の影響もあって、いろいろなことが便利になっているけれど、基本的なことには、厳しくいようと思っているんだよね。自分にも、そしてスタッフにも」
西坂 「私は、いつも画期的になることを探している感じ。でも従来やってきたことも大切にして、あえて不自由なこともやっている部分もあるかなー。先輩がやってきたこと、昔から変わらずに残っていること、その中に、何か大切なことがあるような気がしていて」
杉川 「その感覚、なんとなくわかりますね」
西坂 「不便なことほど、大事にしたりする部分がある気がする」
高田 「今、SUMIのお客さまは、どういうシステムで予約しているの?」
西坂 「昔ながらの、です。電話予約のお客さまがほとんど。でも、顔が見えない分、そのやりとりで大切な何かを学んでいるような気もしてる」
高田 「電話をかけるって、ちょっとした緊張感があるけれど、それも含めて、得るものがあるという感じかな?」
西坂 「スタッフには、ご飯を食べに行くときに、ネット予約ではなくて、電話で予約してみたら?と提案しています。自分が電話をかけることで、電話を受けるときに、どのような対応がいいのかを感じる練習。上っ面のフレーズを覚えることではなくて、感じることが大事だと思っていて。感じないと接客できないですよね。サービスもできない」
高田 「何よりも、相手を想像して、感じることがやっぱり大事ですよね」
杉川 「僕も西坂さんと同じで、昔ながらのことも大切にしながら、新しいことを取り入れるようにしている。新しいことを美容師は、知っていないといけないんじゃないかなって思ってて。例えば、今日のカラー剤とかも、きちんと新しいことを知っておかないと、お客さまに対して失礼かな、と」
「テキトー」でいるために
没頭する時間を持つ
高田 「ここのところ、またアナログレコードで音楽を聴き始めたんですよ。スマホでアプリでダウンロードした音楽を聴くのとは違って、アナログレコードって、聴くぞ!という姿勢に自然となれるんですよね。レコードがきれいになっていないと針も飛んでしまうし、音も飛んでしまうし。だから面倒。でも、その面倒さが心地よかったりする(笑)」
西坂 「わざわざという時間があって、没頭する時間をとことん味わうみたいな感じっていいですよね」
高田 「レコードって、曲順も作られた曲順でしか聴きにくいのがまたよくて。アルバムを一枚通して聴くと、改めて曲順って考えられているんだなーって感心したり、その世界観にどっぷりと浸かれたりして。スマホで聴くのとは、まったく違う、ぼーっと集中して聴ける時間をレコードは僕に与えてくれているっていう感じで」
杉川 「僕は、最近、夜中に一人で散歩したりしていますね。夜中の2時、3時に」
西坂 「仕事終わりに散歩ではなく、朝の散歩でもなく?」
杉川 「朝だと、その日、一日に何をやろうか?ということをつい考えてしまうし、夜だど、その日の反省ばかりになってしまうから、その中間域の時間帯で、ふらっと散歩しています。一人になって、スイッチがオフになって、そこにスマホで聴いている音が入ってきて、気づくと嫌なことを忘れたり」
西坂 「私は、一日の中で、自分自身がとにかく好きなことをする時間を持つようにしていますね。具体的にいうと、お花が好きだから、花を生けたり。他には、めちゃくちゃ掃除するとか(笑)。好きなことをバッーっとやるという時間を過ごすのが、日常のルーティンに組み込まれているんです」
高田 「自分の気持ちに素直になる部分というか、そういう隙間がないと息苦しくなっちゃいますよね。今って、作るヘアスタイルが消費される時代になってしまっているから、そういうことに流されないで、自分を取り戻すことが大切だなって」
西坂 「日常が特別にストレスが溜まったりしているわけではないけれど、自分を、自分がきちんと意識してあげる時間は大切」
杉川 「僕の場合は、やっぱり散歩かな」
高田 「今日は、みなさんと話せたのも楽しかったです。振り返ってみれば、入社当時、こんな風に、人気のスタイリストさんと美容師さんたちの前でトークするなんて、想像していなかったこと。毎日、やっていることは変わっていないけれど、ただ上手になりたい、褒められたいって頑張ってきた結果が今日みたいな日につながっていて。明日からも、今日までと変わらず、目の前のことに一生懸命でいたいなと思いました」
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HAIRCATALOG.JP編集部
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