STYLIST’S VIEW
誰でもその人なりの「ストライクゾーン」があると思っています。私は、プロの美容師から見た最適なデザインを、そのストライクゾーンの中でいつも提案したいと考えています。人によっては、あえてその範囲を超えたところで刺激的なデザインを提供する人もいるでしょう。でも「お客さまがしたい範囲」の中で「してほしいことをしてあげる」のもプロでなければできないこと。私は、その中で一生懸命がんばる。そして少しずつ、お客さまのストライクゾーンが広がっていけばいい。そんなふうに考えています。
お客さまも私も
「自分らしく」のために
「自分らしく」のために
私にとってパーマとは、カットでは足りないものを補ってくれるもの。シルエットはとても似合っているけれど、毛先がほんの少しやわらかい質感だったらもっと似合うのに……そんなときに、パーマの提案をしています。今日のモデルさんは、初めてお会いしたときに、可愛いのに少し暗い印象があるなと思った方です。ストレートで顔にかかっているヘアスタイルが彼女のよさを邪魔しているな〜って。最初は、長さは変えたくないようだったのですが、「似合う髪型になるなら、おまかせします」と言ってくれたので、彼女が「これまでに見たことのある長さ」まで短くしました。そして丸くやわらかい印象になるようにパーマをかけました。
今回のモデルさんだけでなく、お客さまを目の前にしたとき、いつも洋服や持ち物を見て、その人の「本当の好き」を見つけようと思っています。言葉では「おまかせします」とか「クールなのもいいかな?と思うんですけど」なんて言いながら、洋服がガーリーでラブリーだったら、その人の好みの本音は、可愛いものが好きというところにあるから。似合うヘアスタイルを提供するとひと言で言っても、なんとなく「似合う」のではなくて、私は本当に「似合う」にしたい。髪をカットしたりパーマをかけたりすることは、すべてオーダーメイド。だからジャストの「似合う」にしなくては!と思っています。
今回のモデルさんだけでなく、お客さまを目の前にしたとき、いつも洋服や持ち物を見て、その人の「本当の好き」を見つけようと思っています。言葉では「おまかせします」とか「クールなのもいいかな?と思うんですけど」なんて言いながら、洋服がガーリーでラブリーだったら、その人の好みの本音は、可愛いものが好きというところにあるから。似合うヘアスタイルを提供するとひと言で言っても、なんとなく「似合う」のではなくて、私は本当に「似合う」にしたい。髪をカットしたりパーマをかけたりすることは、すべてオーダーメイド。だからジャストの「似合う」にしなくては!と思っています。
表参道で美容師をやっていて、ヘアもファッションも自分になりにおしゃれを楽しんでいるからか、初対面の方からはエッジィなファッションピープルと思われることがあります。でも内面にコンサバな要素があることを自分自身は知っています。そして内面に秘めたものがあるのは、私だけでなく、お客さまも同じ。自分を変えたいと思いながら、壊したくない部分もある。そしてまわりから「こんなふうに見られたいな」という思いもある。お客さまとのやりとりの中で、いろいろな思いの中から答えが見つかるのが美容師をやっている醍醐味のひとつです。正解は、あるようでない。でもお互いが満足する結果はきっとある。
HAIR STYLE
AFTER THE BEAUTY AWAKE
お客さまが「自分に似合っている」と思う範囲内で、新しい「似合う」を提案できて、お客さまが笑顔になったとき。これが美容師をやっていて気持ちのいい瞬間です。数年前に、一生美容師をやっていく! と肝を据えたのは、この感触が私の生きている時間の中でとても大切なものだと気づいたから。今は、美容という技術で得る気持ちのいい瞬間を1回でも多く体験したい。だから14年目に突入した今も技術を上げたいと思っています。
クバ ノリコ
Double スタイリスト
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