hair.jp

Instagram Twitter facebook
つぎのわたしを探す

SPECIAL CONTENTSスペシャルコンテンツ

BEAUTY AWAKE

SHAMPOO LOVERS 代表 平野耕大

STYLIST’S VIEW

SHAMPOO LOVERSは、もともと僕が16歳のときにお客として初めて行った美容室です。美容師を志したのは、このときに「美容室って行くと楽しい」と思ったのがきっかけ。ファッションや髪型に興味が出てきたからというのもあるんですけどね。そのままアルバイトとして雇ってもらい、高校を中退して就職し今に至ります。高校を中退してまで押しかけたことを、先輩方はびっくりして、社長(現会長)はめっちゃ怒ってました(笑)。1日も早くかっこいい美容師になりたくて、仲間に負けたくなくて。そんな気持ちで、美容人生の扉を開きました。
楽しいだけでない仕事
だからこそ
大切な仲間を得られた
随分大胆な決断に思えますが、振り返ってみると当時の自分はやる気と自信でいっぱいでした。高校までそれなりに器用だと思っていましたし……。
同じ時期にアシスタントとして働いていた仲間は3人いました。美容師になると決意したものの、当時の僕は高校2年生。卒業まであと1年あり、卒業を待っていては仲間にその分おくれをとることになります。「負けたくない、おくれをとりたくない!」その一心で、高校を中退。半ば強引に頼み込んで雇ってもらえることになりました。一応、中学の担任にだけ高校中退する旨を報告しましたね。高校は推薦入学だったので、担任に対して不義理だと思ったんです。10代のころから、そういう筋は通したいタイプでした。
アシスタント時代は、とにかく早くうまくなりたい、イケてる美容師になりたいと誰よりも練習しました。僕は先代(現会長)から事業を承継し、当社代表を務めているのですが、当時は独立して自分のお店を持ちたいとも思っていました。負けず嫌いだし怒られるのも嫌い。同期どころか先輩にも負けたくないという気持ちで、生意気なアシスタントだったと思います。
シャンプーにも自信がありました。それがあるとき、お客さまに「かゆいところはございませんか?」とお聞きしたら「全部や!」と怒られたんですよ。忘れもしない、作業着を着た年配の男性の方で。「いいか、もっとバスケットボールを持つようにやな……」と、滔々とお説教していただきました。それがきっかけで「うまくなりたい」気持ちに深みが生まれたように思います。それまではどこか、上達して優越感を得たい想いが先に来ていたところがあったのかもしれません。「うまい」とは、お客さまが喜んでくださることなんだなと学びました。
僕の美容人生には、こんなふうに、調子に乗っていると必ず叩いてくれる人が誰か登場するんですよ。ありがたい話です。
ヘアデザインに本気で向き合うようになったのも、ガツンと“叩かれた”経験から。入社3年目くらいのとき、地域の情報誌にヘアスタイル写真を掲載してもらえる機会がありました。自分なりにスタイルを仕上げ、いざその情報誌がお店に届いたら……。それをひと目見た先代が「なぜこんな変なスタイルをつくったのか」と激昂。全部捨てられてしまったんです。
必死に何がおかしいのか、どこが変なのか尋ねるのですが、それは教えてくれない。これが、僕が「かわいいとは何か」、ヘアデザインを追求し始めたきっかけです。講習に行ったり、知人女性やスタッフに聞いたりして研究を始めました。
「美容室は楽しい」と思って開いた扉でしたが、ここからの試行錯誤は苦しいものでしたね。自分の何がダメなのかに向き合うのは辛いし、何より「かわいいとは何か」って、正解がありませんから。
ヘアデザインの質やセンスを追求するために、クリエイティブヘアの撮影にも取り組むようになりました。最初の年は何もかもわからないなりに、30作品以上撮影をしました。クリエイティブ撮影を始めた2010年と翌2011年には、美容師のクリエイティブフォトコンテストの最高峰といわれるJHA(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)という大会で、大きな賞を受賞したのですが……。まさにビギナーズラックでした。大きな賞の受賞という結果が伴っても“答え”はますますわからないまま。今思うと、この経験がさらに深く考えるようになったスタートのような気がします。
しかし、結果が伴ったことで得たものもあります。うまくなりたいとか、結果を出したいともがいていたころは、その根底に「見返したい」という思いがありました。それが、結果がついてくるほどに、仲間に強く感謝するようになっていきました。始めたばかりで結果が出たことは終わりのない自問自答の始まりで、悩み苦しむこともありますが、早く結果が出たおかげで仲間のありがたさに早く気づけました。僕は本当にスタッフに恵まれているんですよ。みんないいやつ。それに早く気づけた僕は、幸せです。
それで、21年美容師をやって「かわいいとは何か」の正解に辿り着いたかと言いますと……。正直、まだまだわからないです。
お客さまと向き合って、髪にハサミを入れさせてもらうのはいまだに怖いんですよ。本当に似合っているかな? 家でご自分で扱えているかな?って……。今回のモデルさんのヘアも、直前までヘアカラーをどうするか悩みに悩みました。悩むし、怖いけど、そのとき考えられる最善の答えをもって送り出してさしあげたい。そして、次に来られたときに「前回のヘアよかったよ!」と言ってもらえる経験が積み重なれば、少しずつ“答え”に近づけるのかなと思います。
「楽しそう!」と思って開いた美容師の扉は、自分との闘いという道が延々と続く険しいものでした。楽しいだけじゃない、悔しい、苦しい、……悲しい、怖い、いろんな試練が襲ってくる道。
それでも僕がしっかりとした足取りで歩き続けられるのは、お客さまの「よかったよ!」という笑顔と、後ろから背中を押し続けてくれる仲間のおかげ。17歳の僕に会えるなら、20年たった今も「美容室って行くと楽しいよ」って教えてあげたいです。

HAIR STYLE

  • VIEW
    ALL
  • Photo 01
  • Photo 02
  • Photo 03
  • Photo 04
  • Photo 05
髪型 ヘアカタログ 髪型 ヘアスタイル HAIR CATALOG.JP BEAUTY AWAKE BEAUTY AWAKE ヘアスタイル
髪型 ヘアカタログ
髪型 ヘアスタイル
HAIR CATALOG.JP
BEAUTY AWAKE
BEAUTY AWAKE ヘアスタイル

AFTER THE BEAUTY AWAKE

 ちょっと、自分の美容師人生を振り返るにあたって「苦しい」とか「怖い」みたいな話をしすぎましたね。気むずかしくてクールな男だと思われちゃうかな?(笑) 苦しさや怖さを乗り越えられるのは仲間あってこそ。常に応援してくれる人がまわりにいるから、うまくいかないことも楽しめているのだと思います。大切な仲間がいるから、うまくいかないまま終わりたくないし。お客さまと仲間が僕の原動力です。

 

平野 耕大

SHAMPOO LOVERS 代表

詳しいプロフィールはこちら

Page top