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mission 03UDA × MASAYOSHI SHIGEMORI(Rougy)

1990年代のはじめ。ストリートファッション全盛期。
スマホなんてない。限られた情報の中から人と違うことを掘り当てて、勇気を振り絞って個性を出していた時代。
だからこそ、ストリートにパワーがあった。今回は“あの時代の個性”がテーマ。“左右非対称”の表現法に注目です。

before

Before

model MIZUNO ASAMI (Rougy assistant)

process point

ヘア>90年代はじめに人気のあったクラシカルロック、グランジ、ストリートっぽさの要素をMIXし、今風にアップデートしたマッシュベースのパーマヘア。モデルの持つ女のコっぽいところを感じさせる可愛らしさを残しつつ、ちょっぴりの毒気も忘れずに。

ヘアのスタイリング>グリースファイバータイプでウエットに。ストリートっぽいけど、ミニマムで強さもあるイメージ。 産毛が可愛いので、その魅力を生かしたスタイリング。

アイメイク>赤を基調にしたアイメイク。リップの赤もベティ・ブープみたいで可愛いけれど、今回はモデルの個性をよりよく表現するアイメイクで赤を取り入れた。

眉>線でデザインした眉。線を描くことで、残りの眉毛がないように見える。それに眉頭を少しずらすという遊びを加えて個性を引き出した。眉にカラー=赤をのせる。「メイクにカラーを使うとき、自分の好みの色より流行りの色を使っている人が多い気がします。流行りの色から少しずらした色を使ってみると、グッと自分らしくなれるかもしれませんよ」とUDAさん。

mission 03

Model: MIZUNO ASAMI (Rougy assistant)

Make-up: UDA
Hair: MASAYOSHI SHIGEMORI
Photo: Yusuke Matsuyama
Styling: Kanako Sugiura

Text:

item credit
ブラックワンピース¥40,000、グリーンシャツ¥6,407、レオパードレギンス¥4,000/全てジャンティーク
シューズ・ソックス・アクセサリー/全てスタイリスト私物

問い合わせ先
ジャンティーク ☎︎03-5704-8188

after talk

薫森
楽しかったですね。今の時代に新鮮な仕上がりになったと思います。私たちにとっては、ちょっと懐かしい感じ。

UDA
そうですね。(モデルの)彼女からレトロファッションや椎名林檎が好きって話を聞いて、すぐ“90年代初めのCUTiE系”がフィットしそうってイメージが合致して。コートニー・ラブとかCharaとか、そういったテンション。モデル自身はもろCUTiE世代じゃないから、新鮮さもあるかなと。

薫森
可愛らしいけど、ちょっぴり毒が入った感じ。あの時代って、スタイルに個性があってパワーがあったなと思います。

UDA
今って、個性を表現するのが難しい時代だなと感じます。世界中の情報がリアルタイムで簡単に手に入る。履歴を分析して丁寧に取捨選択までしてくれた、あなたに合っていると判断された情報がどんどん入ってくる。でもそれって自分で選んでいるように見えて、実は選べるものの幅が狭くなっているというか。そしてその情報は、一瞬にして過去になっていってしまう。ものすごいスピード感。みんな小さなころからそんなふうにたくさんの情報に触れているから、スタイルをつくるスキルはとても高く、バランス感覚もすぐれていて、多少のことなら簡単にできちゃう。でもだから逆に、飛び抜けた個性を自由に表現するのが難しくなっているのかなと感じます。

薫森
あのころって、テレビと雑誌しか主要の情報がなくて、少ない情報を探って一生懸命考えて、前例のないもの、見たことのないものをやろうってみんなが必死になっていた。そして、人と違う個性を出そうとしすぎて失敗しちゃうみたいなところもありましたよね。

UDA
だからこそ、今も同じようなスタイルはあるけれど、あのころのほうが自由で、思うがままに表現していて、力があったと思うのです。

薫森
今回のメイクでUDAさんが眉を線で表現したのがとても印象的でした。左右非対称に描いていましたよね? 

UDA
最近は、素朴な眉や自然な眉を生かすことが主流ですよね。ただ自分の中で正直ちょっと飽きてきていて。浮世絵に描かれている女性のような笹眉が自分的にきていて、デザインした眉っていうのもいいなって。こういうスタイルの人が出てきてもいいのではないかと思ってやってみました。眉頭をずらしたのは、ちょっとした遊び。僕の中では“しかめっ面も可愛いなんて思っている個性的な女のコ”のイメージです。モデルの内面に隠れている“クセ”みたいなものを何かで表現できないかなと考えたら思いつきました。

薫森
遊びって大事! 実は髪の毛も左右対象には切らないんですよ。左右対称な顔なんて存在しないから、そこにつく髪を左右対称に切ると、逆に非対称であることが強調されちゃう。なじみが悪くなるんです。左右非対称だから表現できる遊び心、自然さ、個性。自分らしいスタイルづくりの大きなヒントになりましたね。

UDAmake up

UDA profile

大手化粧品会社にてPR、マーケティング、教育、 店頭プロモーションなど様々な業務に携わり、その後独立。
現在は、国内外のエディトリアル、コスメティック・ファッション のキャンペーン広告、ショーなどを担当。
独自のファッション感、ビューティの視点を生かしたメイク連載
GINZAの「ニッポン美人化計画」には多方面より定評があり、
日頃から様々なビューティの場面での新しいアプローチを試みている。

1991年:パルファム ジバンシイ株式会社 入社 オリビエ・エショードメゾン氏に師事
1997年:鈴木 寅二氏に師事
2002年:ゲラン株式会社 入社 フリーランスとしての活動を始める

Rougyhair stylist

Rougy ( Rougy )

Rougy 店長
1976年生まれ、滋賀県出身。
2011年上原健一氏とRougy設立。
研ぎ澄まされたモードな作風に独自の愛らしさを取り入れるセンスが抜群。その独特さに惹かれる著名人のファンも多数。見た目とは裏腹な気さくな性格もファンが多い理由の一つ。

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about mekashi

mekashi とは「粧(めかし)」。
化粧しておしゃれすることです。 
人の外見は、生まれ持った姿形が、センスや興味、才能、経験といった
内面的な要素によって磨かれ、形づくられます。

そうしてできた個性や魅力をクリアにし、粋に見せるーー。 
それが、私たちの考えるメイクアップです。
もちろんヘアも同様です。 

2011年から7年間で101人を粧した、雑誌『GINZA』の「ニッポン美人化計画」の意志を継続し、
現在webにてmekashi projectを展開しているMake-Up artist のUDAさんとコラボレーションしたこの企画。
そして本コンテンツのモデルさんは、美に携わりつつ現在も美を学んでいる、ヘアサロンで働くアシスタントの方々です。
より多くの方に「自分らしい粋」の見せ方、「つぎのわたし選びを」を提案させていただきます。
どうぞお楽しみください。 


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