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Prologue/プロローグ

アートディレクターであり、PUNKADELIX名義でDJとして活躍する近藤麻由さんと、美容師という仕事でデザインをクリエイトする山田千恵さん。「お客さまと美容師」という関係からスタートした二人の対談から見えてくるものとは?

山田千恵(以下、山田) 今日は、対談相手ということで来ていただいたけれど、そもそも麻由ちゃんとのつきあいってどれくらいになるんだっけ?

近藤麻由(以下、近藤) 確か、私が小学生のころからだから、30年以上かな?

山田 もともとは麻由ちゃんのお母さまが八木岡( 八木岡聡 DaB代表)のところに来てくださっていて、私がスタイリストデビューするのと同時くらいに麻由ちゃんをまかされたんだよね。

近藤 そのころの私は、原宿のラフォーレとかにひとりで行き始めるようになって、『an・an』を読んだりして、ファッション好きな少しませた子どもだったかも。

山田 うん、そうだった(笑)。麻由ちゃんは、ヘアスタイルもこれまでいろいろやってきたよね。やったことないものはないんじゃないかっていうくらい。ロングだったこともあるし、坊主ぎみのベリーショートもやったしね。

近藤 毎回、千恵さんのところに行くのが楽しみだった。どんなふうに変えてもらえるんだろう?ってワクワクしていたの。私より10歳年上のカッコいいお姉さんって感じで。

山田 そうか。10歳違いだったね。

近藤 あのころの東京って、DCブランド全盛期で、おしゃれな大人の人たちはコムデギャルソンとかヨウジヤマモトとか着ていて黒=モードみたいな印象があったな。

山田 私も頑張ってあのころはギャルソンを持ってた(笑)。

近藤 千恵さんだけじゃなくて、表参道の人たちは、クールでカッコよくておしゃれで……。そういう感じだった。あのころって、原宿と表参道では街の空気が違ったよね?

山田 今も違うよ。

近藤 でもさ、表参道というか青山は今よりエッジが効いている感じがあった。

山田 原宿も表参道も、変わらないものがあれば、変わったりなくなったりしたものもいろいろあるからね。カッコいい人がいると真似てみたり、さらにおしゃれに磨きをかけたりしていたよね。そういう人たちの集う場所はとても個性的で刺激があったから、そこからまたブームになることもたくさんあったよね。

近藤 そうかもしれない。エッジとか憧れ感が街にあふれているっていうのはおもしろいし、夢があっていいですよね。

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